こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
パソコンのない時代に、給与計算はどうやっていたのだろう? と思います。
多分、昔は複雑な計算は手間が掛かり過ぎるので、完全月給が主流だったであろうと思います。
私の親の時代はそれで済んでいたのでしょう。
今のように、社員のモチベーション向上を図ったり、そのため成果を反映することなどしなくとも、全体経済が右肩上がりの中では、そのような給与設計でもある程度の納得性が得られたので、会社は廻っていけたと思います。
完全月給は経営者として非常識との感覚
今の時代はずいぶん違っていると思います。
若い経営者は、完全月給などが常識とは考えていません。
社員のパフォーマンスを反映しない給与計算など全く価値を認めません。
でも、労働基準法はパフォーマンスでなく、労働時間
私も、若い経営者の感覚は理解できます。
しかし、法律が労働時間による給与計算を求める限り、パフォーマンスにより評価すべきは主に賞与です。
若い経営者はそれにも満足しません。
毎月の給与は毎月評価したいと考え、完全月給制など絶対にあり得ないと言います。
変動給の残業単価は複雑
その月ごとに月給額が変動する場合、残業代の単価もその都度変更となる訳です。
そうすると、社員ごと、その月ごとに残業単価を計算して、それをその月の残業時間で計算しないと違法な給与計算となってしまします。
大変な手間です。
そんなこと、電卓ではやってられません。
このことから、正確な給与計算は労基法の知識はもちろん、PCの計算ソフトに関する知識がないとできないのです。
私の母は中小企業の事務員として給与計算をしていたので、給与計算なんて簡単だと言います。
それは、正しい知識がない人の言うことです。
私はそんなこと、言えません・・・。 毎回苦労していますから・・・。