休日の振替は社員の都合を聞く必要があるか?

2013年10月24日

こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。

 

就業規則の作成途中、たまに受ける質問の中に『休日の振替は社員の都合を聞かないで、会社が一方的に決めて良いのか?』というものがあります。 

社員にも家族があり、都合があるでしょう。これを無視して休日を無理やり変更して、手当ても付けない。それどころか、従わなかった社員には欠勤控除! 会社はそこまでできるのでしょうか?

 

休日振替に労働者の同意は必要か?

休日の振替とは、労働義務のある日(「労働日」という。以下同じ)を休日(振替休日)にして、所定の休日を労働日にすることをいいます。

したがって、所定の休日に労働させたとしても、その日は労働日になっている訳ですから、休日労働にはなりません。

ただし、就業規則等にその旨が定めてある場合に限るとされています。

つまり、就業規則にその根拠となる条文があって、その要件を満たせば、従業員の都合を無視して会社が一方的に指定することはできるという仕組みです。

 

かつてこんな事件がありました。

 

会社は交通ストが予想された日を振替休日とし、その直後の所定休日に出勤させた。

 ↓

従業員Aは、この措置を不満として、振替出勤日に出社しなかった。

 ↓

会社は欠勤とし、賃金控除を行った。

 ↓

 Aは控除金額を請求して裁判を起こした。

 

裁判の結果

会社は、就業規則所定の要件が満たされる限り、個々の従業員の同意なしに休日の振替を行うことができる。

この判断の要点として次の理由を挙げています。

○ 就業規則の定めは「業務上必要」なときにのみ振替可能となっており、この定め自体が無効であるとはいえない。

○ 就業規則の定めは労働契約の内容を成しているものなので、「業務上必要」という条件が満たされている限り、個々の同意は必要ない。

○ 本件措置は、繁忙期に交通ストが実施されると人員の確保が困難となり、行程の円滑な推進が困難となることが予想されたため、組合にも説明し、周知徹底させた上で行われたことなので、「業務上必要」であったと認められる。

 

就業規則にその旨定めがなかったら?

就業規則がないとか、就業規則に休日振替を行う根拠がない場合は、上記からすると、業務上必要であっても個々の同意を要するということでしょう。

なお、この場合でも労働基準法第35条の「週1休又は4週4休」は確保しなければなりませんが、労働基準法ではその他、休日の振替を禁止する規程はありません。

 

類似・参考判例

いろいろと疑問が残るところがある事例ですが、ちょっと変わった判例もご紹介いたします。

「会社には、休日出勤した場合、3カ月以内に振替の休日(正確には「代休」以下同じ)を取得するよう努め、取得の努力をしたにもかかわらず代休が取れなかったときは未消化分の時間外手当を請求できる旨定めた就業規則があり、これに基づき本来代休を申請するべき期間にあえて年次有給休暇を取得した者には時間外手当の支給を要しない。」 なんていうのもありました。

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