こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
特に若い女性従業員が無断欠勤し、それがしばらく続いた後に退職するといったときは要注意。
家族があることないこと言ってくることがあります。
私が経験した中で困ったケースをご紹介します。
会社のせいで病気になった! 慰謝料よこせ!
無断欠勤が続いたうえ、こんなことを言ってきた人がいました。
もちろん、従業員本人ではありません。
従業員の夫です。
『本人は退職すると言っているが、会社が悪いのだから金を払え!』 というケースです。
その前に退職する手続きを踏め!
こちらとしては、退職の意思表示を確認してから退職日を確定しなければなりません。
意思表示は退職する本人から受領しなければなりません。
なぜなら、労働契約の当事者は会社と従業員本人だからです。
夫といえども、本人は成人なのですから、労働契約の終了に関して一方的に代理することができないのです。
このような者からの申し出に基づいて退職処理などして、後から本人が 『私は退職すると言っていない』 などと言われることがあるのです。
この場合、労働者側としては、何らかの要求のために故意に紛争を起こす訳です。
しかも、内縁の夫? 部外者でしょ!
ですから、印鑑証明付きの委任状を添付して退職届等の提出を求めるよう伝えました。
そしたら、この夫は会社に怒鳴り込んできたそうです。
社長は、 『あんたは何者だ! 契約の部外者に従うことはできない!』 と言ったそうです。
私がそう言うようにアドバイスしたものですが、このことが火に油となり、会社の忘年会などの際に付きまとい行為などがあったそうです。
被害があれば警察に相談しよう
私としては、とにかく退職するなら本人が出てくること、 本人から意思表示することなどを求めたのですが、夫は、本人病気のためできないと言ってくるのです。
では、『籍を残したままこれを待ちますので、会社に復帰したいのであれば、いつでもどうぞ。』 とお伝えくださいとアドバイスしました。
それまでに会社に対して何らかの害があったら、別件で扱うように。
一切、不当な要求に応じないし、関係のない第三者に振り回されることがないように冷静に対処すること。
そのような脅しに屈する社長ではなかったので、そう言いました。
結局、本人直筆の退職届が出てきました
実際は何があったのか私には分かりません。
私の印象としては元従業員の夫の言い掛かりに過ぎないと思いますが、そう決めつけることもできません。
電話の録音があったのですが、結構壮絶なやり取りでした。
しかし、これ以上私の踏み込むことではないので、私なりには一件落着です。
反撃はしないでください
会社は逆に金銭請求できないか考えたそうですが、止めておきましょうと言いました。
本当に、何があったのでしょうか? お互い、相手のことも想いやったらどうですか?