こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
宿泊を伴う場合、宿泊費は日当と別けて支給する会社の割合は約87%
宿泊費 |
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社長・取締役 | 12,046円 |
その他社員 | 9,084円 |
宿泊費は、出張地域に関係なく支給する会社と、地域別に別けて支給する会社がありますが、これらの比率割合は分かりません。
ただ、回答社数からすると、一律支給の会社の割合が多いといえるかもしれません。
宿泊費の支給額は取締役クラスで約1万2千円、その他社員で約9千円程度が相場となっているようです。
一方、地域別の宿泊費については、この金額のプラス・マイナス1千円程度となるようです。
日当については、日帰り出張と同じとする会社が61%を占め、一般社員の平均は2,459円となっています。
ちなみに取締役クラスでは、ほぼ倍の4,608円です。
なお、出張の移動に関しては法律上は労働時間とはなりませんが、例えば日曜日に飛行機に乗り、月曜朝一に現地の業務を命ずる場合など、休日出勤手当を支給する会社は約17%あります。
通勤手当は2~10キロ未満で4,349円
距離別通勤手当平均支給月額 |
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片道通勤距離 | 2Km未満 | 2~10Km | 10~15Km |
平均回答額 | 2,774円 | 4,349円 | 7,333円 |
片道通勤距離 | 15~25Km | 25~35Km | 以降省略 |
平均回答額 | 11,762円 | 15,840円 |
通勤手当は約96%とほとんどの会社で支給しています。
マイカー通勤を認める会社では距離に応じて算定する割合が約40%、ガソリン代などを基に一定の算式による割合が約22%となっています。
距離に応じて算出する場合の平均支給額は上の表のとおりです。
なお、通勤距離によらず、一定の算式にもよらず一律支給している会社も2.4%ありました。
これは、労基法でいう 『通勤手当』 ではないので要注意です。
とはいえ、この辺りはよく理解している会社が97.6%とほとんどであるといえます。
家族手当を支給する会社割合は75%
家族手当月額 |
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配偶者 | 11,341円 |
第1子 | 4,883円 |
第2子 | 4,121円 |
その他 | 4,099円 |
家族手当の支給要件は、配偶者、子供、その他の親族ともに所得税法上の扶養家族としている割合がダントツに高く、その他の親族ではこれに次いで 『同居』 としている会社が多いです。
支給額としては、下の表にある様に配偶者は概ね1万円程度、子供は4千円~5千円程度、その他の親族は3千円~4千円程度が相場といえるでしょう。
なお、子供の場合は第1子、第2子、第3子と対象者が増えるにつれ、支給額は減る傾向にあります。表では第3子以降は省略しています。
家族死亡の香典は3万円程度が相場
家族死亡の香典 |
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配偶者 | 43,099円 |
子 | 23,547円 |
父母(喪主) | 23,421円 |
配偶者の父母 | 15,413円 |
社員の家族が死亡した場合の支給実態です。
配偶者では3万円~5万円程度、子では2万円~3万円程度が相場といえるでしょう。
表は一律支給の場合ですが、勤続年数、役職や同居・別居要件で額を決めている会社も多いようです。
結婚特別休暇を付与する会社は90%以上
慶弔休暇の付与日数については、本人の結婚の場合で約94%、配偶者の出産では約73%の割合で次の表にある日数を付与しています。
慶弔事由 | 日数 |
本人結婚 | 5.2日 |
子結婚 | 1.7日 |
兄妹結婚 | 1.2日 |
配偶者出産 | 2.1日 |
父母死去(喪主) | 5.2日 |
配偶者死去 | 5日 |
子死去 | 4.9日 |
兄妹死去 | 2.7日 |
祖父母死去 | 2.6日 |