こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
新年度に入って、桜の時期がやってくると落ち着かなくなります。
昔、労働保険の申告納付期限が5月20日だったため、当時の今頃はいつも、時間がない時間がないと言っていました。
当時、事務所勤務だったときは、各事業所様から1年間の賃金台帳をお預かりするために、毎日のように車でバタバタ移動していました。
日頃から賃金の入力をしておけば、年度末になってバタバタと資料を集めてシステムに入力しなくても済むのですが、どうしても先延ばしにするので年度末に慌てることになるのです。
そのときは、そんなものだと思っていたので、毎年大量の賃金台帳を事務所に持ち込んでいました。しかし、そうすると、処理が終わった後の資料の保管が大変です。
何とかならないかとUSBメモリで事業所様の給与計算ソフトから直接CSVで取り込んで、それを持ち帰って印刷したりもしてみました。これなら、賃金台帳がデータとしてパソコンに残せるので、印刷した紙はシュレッダーにかけられます。
でも、目視で正確に手入力する作業は大変でした。
最後の確認は2人で読み合わせて1社1社やっていたのです。
しかも、末締めの事業所様は最後の最後で、毎年5月20日ギリギリでした。
これを経験して、独立した年からは、特に人数の多い事業所様を中心に、毎月賃金データをエクセルにしてメールで送ってもらうことを習慣にしました。これによって年度末に時間の余裕ができました。
それから、事務所のシステムのバージョンアップにより、事業所様から送ってもらったエクセルデータをCSVにして読み込めば、そのまま正確な賃金台帳そのものが作成できるようになりました。
目視して手入力する必要が無くなったのです。
デジタルは便利です。ものすごく楽になりました。
しかも、申告納付の時期も7月20日になり、年度末の、あのバタバタが無くなったのです。
加えて、今年からは初めて電子申請で申告してみます。
従来のやり方を次々に変えてやってみることで、当時では考えられないくらいの省力化が実現できました。新しい技術や方法は試してみるものです。
そんな昨今ではありますが、今だに春を感じ桜を見ると、当時の年度末を思い出して、間に合わないんじゃないか?入力が間違っているんじゃないか?という不安な感覚が蘇り、落ち着かなくなるのです。