こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
ここ数年で、労働者の退職の仕方が大きく変化しているように感じます。少し前までは、退職前に有給休暇を当たり前に全消化することなど今ほど多くなかったと思います。今はもう、当たり前になっており、使用者の皆様の中にも、残った日数分は買い取る義務があるかのように思っていらっしゃる方もおられます。
それとは別に、私が気になるのが、勝手に居なくなり連絡を拒む労働者が非常に増えたように感じることです。職場放棄とでも言いますか、突然出勤しなくなり連絡が取れなくなるのです。最近では、昼休憩で外出してそのまま戻って来なかったという事例もありました。
退職するのなら、その意思を示してくれないと会社としては困るのですが、これをせずに姿を消し、蒸発してしまうのです。
何かあったのではないかと心配するのですが、その後一切連絡がつかないことが多いです。
健康上の都合や何か理由をつけて欠勤を繰り返し、出勤すると約束した日に出勤せず蒸発するケース。
上司などから強い業務上の指導を受けて、もう来ないと宣言して欠勤し、蒸発するケース。
何の理由も告げずに突然音信不通になるケース。
様々なケースがあるようですが、かつてこのようなことは社会経験の浅い若年者が多く、今の若い者は・・などと考えられてきました。ところが、今はそんなことはなく、高齢者や、一家の生計維持者たる世帯主、母子家庭の母等、様々な社会的な立場を有する労働者の皆様がこのような退職を選択されています。
しかし、不思議なことに、こんな退職が頻繁に起こる会社と全く起こらない会社が結構はっきり分かれるのです。本当に関係の無いところでは無いのです。その理由は、私は経験から大体分かってきました。