こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
起業に際して、厚生労働省の助成金を活用したいというご相談はよくあります。
かつて、このようなときは資料を集めて、こちらから出向いてまで説明したものです。
何年も前になりますが、私が札幌で勤務していた頃は助成金をDMで紹介し、手続き業務をスポットで受注して結構稼いでいた時代が確かにありました。
というのも、そのような場面で使い勝手の良い助成金が多くあったのです。
起業系の助成金は経済産業省になりました
今も厚生労働省に全く無い訳ではないでしょうが、時代は変わり、厚生労働省は起業サポートという役割を終えたと感じます。
なぜ、かつて厚生労働省が起業をサポートしていたか、これは 「雇用の安定」 という目的があるためです。
会社を起こす人を増やせば雇用は安定するという発想です。
経済を活性化する目的ではない
今は、厚生労働省の助成金制度は 「非正規雇用者に教育訓練をすること」 、 「正規雇用に転換すること」 、 「労働環境の整備」 、 「仕事と家庭の両立」 などの分野に整理されています。
私が見る限りは本来の役割ではないかと思います。
経済産業省の資格者は中小企業診断士
言い切れる訳ではないのですが、現在は創業・起業に関する助成金とか補助金の制度は、中小企業診断士という私たちとは違った専門家が担っていると思われます。
こういう人たちは商工会議所で紹介されているようです。
社会保険労務士は企業の労務関係の専門であり、その分野では商工会議所との関わりがありますが、商工会議所としてはどのような分野に関しても第一に中小企業診断士の先生に依頼や紹介しているものと思います。
ですから、起業される方は、まずは無料で地元の商工会議所にご相談いただき、その内容ごとに各種専門家の紹介を受けることがよろしいのではないでしょうか。