こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
私が酒田で開業したのは、とても高齢の先生が引退し、私に引継ぎをしてくれるというとてもありがたい話があってのことでした。私の酒田での生活、仕事すべての原点はこの先生と言って過言ではありません。お亡くなりになりましたが、とても感謝しています。
引き継いだのは10年ほど前になりますが、この先生から引継ぎを受けた顧問先様が今もお付き合いが続いています。本当にありがたいです。
しかし、この先生は私の親よりもずっと年上だったので、当時引継ぎを受けた顧問先様の事業主の方も同様の年代層です。つまり、私の親よりもずっと年上です。お亡くなりになられた事業主様も何人かおられます。
このように様々な状況変化を受けて当時からの関係先は減って行き、現在お付き合いが続いているのは、雇用規模が比較的大きな事業所様や、私と年代の近い事業主様や思考が近い方、又は相当の担当者様がおられる先だけになりました。先代の事業主様と世代交代している事業所様も何件もあります。あとは、私が独自に顧問契約を頂いた事業所様ですが、そちらは私と近い年代がやはり大半であって、そちらの方が売り上げのほとんどを占めます。
契約内容も10年前とまったく異なります。マイナンバーを含む個人情報の管理を含まなければなりませんので、何かを紙に書いて行政機関に出すだけ、それで何件なんぼ(いわゆるスポット)の世界ではなくなりました。
時代は変化しています。情報通信やデジタル処理に対応できず、連絡用のメールアドレスもありませんでは仕事になりません。そうなると、申し訳ないのですが、10年前の引継ぎ先の事業主様がそのままのスタイルで関係を維持したいと思っても、こちらとしては難しいのです。
先日、算定基礎届の作成のために訪問した先ですが、FAXでもメールでもいかようにも送れる情報を、私が訪問して手書きの紙を受け取りに来て欲しいというのです。私はそのペースで仕事していません。
結局、そのペースで仕事をする余裕のある事業主様は、同様の年代層の先生がマッチしていて、私には負担であり、事業主様は私に不満なのだろうなと思います。私が外出している間にどれだけ事務所に未処理のメールが溜まるか想像もしていないでしょう。
逆に、私はSNSとかLINEとか全然分からないので、もっと若い世代には同じことになるのだろうと思います。