こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
先日、年金機構から書類が届いたとして、持参された顧問先様がおられました。何かに同封されてきたのではなく、これだけが送られて来たと言うのです。その書類は扶養異動届でした。
特段、現時点でその顧問先様に扶養の異動は生じていないので、なぜ送られてきたのか私にも分かりません。まあ、多分何かの通知にでもついでに同封されて来たのだろうと思い、その書類は「破棄して構いません」と申しました。
すると、後日同様に扶養異動届を持参された別の顧問先様があり、内容の記載と押印までされていました。たまたまこのタイミングで扶養の異動が生じているようです。ただ、当事務所は電子申請で行っており、顧問先様が最近変更になったこの書類を知っていることはあり得ません。私も画面で見るだけです。どうしたのか聞くとやはり年金機構から届いたそうです。
私は思いました。ついに税務署か自治体と年金機構がマイナンバーでつながって、昨年の収入が扶養の要件を満たさない被扶養者を削除するように送っているのではないか?そうだとすれば「破棄して構わない」と申した顧問先様にもそのような被扶養者が存在するということなのか?当事務所では年末調整をしないので、そのような被扶養者がいても不思議ではありません。
その場合は、昨年の1月に遡って削除するべきなのかとか色々と考えましたが、そもそも年金機構がなぜ送っているのか分からないので、仙台の事務センターに問い合わせました。
結果、「全事業所に送っています。」何のためかと聞くと、「用紙の変更と扶養の認定の際の確認事項が追加されたのでその周知のためです。」ということでした。
え・・・それだけ?そんなこと社会保険労務士では常識ですが、一般の人では分からないかも。でも、一般の人に対するその通知の仕方は誤解を生むだろう。
「そうなんですよ。皆さん勘違いされて処理されている案件なのにわざわざ再提出される方とか多いんですよ・・・。」とのこと。そうだろうね。
確かに、昨年10月受付の審査から戸籍謄本等による続柄確認が必要になりました。そのことの周知のためなのだそうです。ただ、それだけ。わざわざ電話で問い合わせる人は少ないでしょうね。
皆様の手元に高井戸から水色の封筒で扶養異動届が届いているなら、多分それだけの話なのだと思います。