こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
午前中に職安の会議室で監督署の調査を受けてきました。コロナのせいなのかいつもよりもライトな内容でしたが、とても些細な珍しい指摘を受けたので少し驚きました。
賃金控除の労使協定の有無を尋ねられ、正直に作ってないというとそれで是正勧告です。
そんな誰にも見せることがない社内文書、しかも36協定等と違い、行政機関に見せることも提出する必要もない労使協定なんて、この規模の会社では存在すら知られていないと思います。
いや、実は昔この顧問先様では作った気がします。かといって有無を尋ねられると、当時からは担当者も変わったので、もう無いようなものかと思い正直にそう答えました。それに、この程度の是正勧告をもらって早く終わらせたいというのもありました。
そういえば、同じように雇用契約書に「退職に関する事項」がないと是正勧告をもらったこともあります。そんなの就業規則にあるでしょと思いましたが、確かに15条でも必要な明示事項ではありますからね。監督官も何か出して早く終わらせたいのかな。
そんな感じで早めに終了してもらいましたが、調査の途中、私はずっと気になっていたことがありました。
お互いにマスクをしているとはいえ、本当に正面に対面で行われたのです。しかし、横のスペースにアクリル板の衝立が無雑作に放置してある。これ、顧問先様でよく見るけど使わないのかな。
それに正面でなくても斜めに座ることもできるのに、なぜそうしないのだろう。顧問先様ではそのような対策されているのになぜしないのかと思い、最後に聞いてみました。
あれをテーブルの真ん中に立てて、斜めに座った方が良いですよ。
あ、そんなのあったんですね・・・。職安さんが監督官のために用意してくれたものだったのでしょう。若いし、意識がそこまでなかったのかな。
隣のブースではどこかの経営者の大きな声が聞こえます。まあ、経営者ってそうですよね。
その後、緊急事態宣言下の当時、あのとき大変だったとかの雑談をして帰ってきました。早く終われせて帰りたかったのに、ちょっと若者の声を聞いてみたかったのです。