こんにちは!酒田の社会保険労務士、村西です。
年明けから、ハローワークのシステムが大きく変更されます。
これまでよりも求人の詳細な内容を表示できるようになり、さらに求職者と求人者がマイページというのをそれぞれ開設することができ、それのメッセージ機能により両者が互いにやり取りできるようになりそうです。まだ、11月時点のパンフレットしか見ていないので何とも言えませんが、印象としてはかなり良い方向に変わりそうですね。
ただ、求人者としては、結構細かい情報が求められるようなので、本気で取り組んでいない求人者には面倒に感じるかもしれません。その一方で、本気の求人者にはチャンスです。
というのも、求職者からすれば、ハローワークに行ってそこに設置された端末からしか得られない情報も、今後は自宅のPCやスマホで見られるようになります。
求人情報のハローワークによるネット公開は求人者の任意でこれまでもできました。しかし、内容は一部だったのです。求職者が詳細を知るにはハローワークに行くしかありませんでした。
これがネットで全部公開になるのです。ということは、平日の日中ハローワークに行けない他社在職者であっても自宅からネットで同じ情報が得られるということなので、人手不足に悩む会社として、最も欲しい転職希望の即戦力が狙えるではありませんか。
しかも、求人者として嬉しいのは、ネット経由で求人票が作成でき、任意の画像もネット掲載できることです。これまで、画像掲載はハローワークに設置された端末には掲載できましたが、インターネットサービスではできませんでした。
ネット経由の求人票の作成は、仮登録ということで、結局は窓口に行って審査を受けないといけないようでまだ詳細不明のところはありますが、画像掲載は素晴らしい進化ではないかと思います。しかも、全部無料ですよ。
さあ、これで人材の採れる会社と採れない会社がはっきりしてきそうですね。
買い手市場だった時代から発想が変わらない会社の場合、今後は現状以上に人が集まらなくなります。そのため賃金などの改善をちょっと図ったところで雇用のミスマッチは減らないでしょうね。だから「ハローワークからの人材は使えねー!」とか言うのかな?
一方で、良い人材がどうしても欲しいという積極的な企業には人材が集まります。ハローワークの新システムをうまく活用し、できるだけ求める人材の心に響く情報を公開して求職者にPRしましょう。これによる募集効果・ミスマッチ防止努力はきっと報われるはずです。