こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
昨日一昨日とコロナ関連の労務相談のメールが複数あって、内容もほぼ同じでした。いずれも従業員が発熱したらどう対応すべきかということです。
なぜ今そんな心配している? と思っていたら後で知りました。酒田市内で20人以上も感染出ていたんですね。最近TVを見ていないので知りませんでした。
発熱したら、検査ってすぐ受けられて結果が分かるものなのだろうか。
私も顧問先様を訪問する際に熱を測って施設に入るのですが、発熱していたことはありません。そもそも風邪もひかないので熱が出るという感覚が分かりません。
昨年「酔っぱらったみたいなものですか?」と医療機関の顧問先様に聞いたらそれとは違うらしい。風呂上りみたいな感じかな。あと倦怠感とはどんな感じか。二日酔いみたいな感じか。
話を戻します。従業員が発熱したらどうするべきか。正解があるのかないのか分かりませんが、私はこう考えます。濃厚接触者に認定されたり、検査で陽性になれば行政の指示で一定期間出勤できなくなります。この場合はそれに従うしかありません。しかし、発熱して検査の予約や結果待ちの期間、その発熱がコロナかどうか不明なときに出勤させるべきか。
コロナ疑いのある以上出勤はさせられません。職場クラスターは最悪なので。ではどうするか。
私は、しばらくの期間リモートワークにすれば良いのではないかと思います。それができなくても無理にそう考えるのです。つまり自宅待機。連絡が取れる状態で自宅にいるよう業務命令を出すのです。
その点で、質問メールでいずれも「休暇」という言葉で相談されたことに違和感を感じました。使用者の責めに帰すべき休業ではないかとも考えられますが、そのようなものとも違う気がします。
結局のところ、職場にコロナを持ち込まれては困るから出勤させないのであれば、休暇を与えるような扱いではないと思うのです。休暇なら、有給休暇みたいに自由に過ごしてください、労働義務を免除しますということになると思います。
免除ではなく命令とすべきだと考えます。コロナ疑いの人を労働義務の免除により自由にする意図ではなく隔離して欲しいということなら「自宅待機」ではないでしょうか。
結果が出るまでどのくらい日数が掛かるのか知りませんが、そんなに長くはないでしょう。それならば、その間は業務命令によって自宅待機させて賃金は全額支払っても良くないですかね。
年休の時季指定があったらどうするか。これは認めるしかないでしょう。こんな発熱しながら旅行とかする人はいないでしょうし。あとは検査結果によって行政の指示に従うということで。