こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
労働保険の年度更新手続きが終わり、続々と電子公文書が交付されてきました。
今年から納付に関しても皆さん口座振替に切り替えてくださいましたので納付書も使いません。ずいぶんと便利な世の中になりましたね。
もう十年以上前の話ですが、事務所に勤務していたときは、この年度更新って本当に大変な作業だったのです。すべての顧問先様を回ってその全従業員の年間の賃金総額をひたすらPCに入力していたのです。移動時間まで使ってですよ。2人で読み合わせとか夜通ししていましたね。なぜかわずかに合計が合わない。
今から考えれば、なぜそんな効率の悪いことしていたのだろうと不思議ですね。
これを、独立してからは毎月各顧問先様から賃金台帳をお預かりして、毎月その都度入力するようにしました。こうすると、年度更新に作業が集中しないので楽です。しかも、毎月の残業などの勤怠や、給与計算で正しく社会保険料等の控除ができているかチェックできます。むしろそっちがメインです。
なぜこのやり方をしてこなかったのだろうと考えたら、その事務所は、当時スポットの関与先が多かったのだと思います。だから、毎月賃金台帳を預かるほどの契約ではなかった。これでは効率よくできる訳ないですよね。
当事務所にも訳があってスポットがありましたが、私としてはマイナンバーの登場によってこれをお断りさせて頂くことにしました。その当時、もうスポットではマイナンバーを管理するにはあまりに割に合わないからです。そのうえで全面電子申請に切り替えた訳です。だから、マイナンバーって私にとってかなりインパクトをもたらした制度なのです。
これには、結構な手間と時間とコストが掛かったのですが、実際やってみたら物凄い効率化が実現することが分かったのです。いやーこれまでは何だったのかと思うくらい。
電子申請のそれ以前は、私も年度更新の申告書を束にして監督署に郵送とか持参していました。なんとか期限内に受付印をもらおうと。しかし、申告書は訂正できるけど納付書は訂正できないんですね。
だから、申告書の内容を監督署職員に確認して受け付けてもらい、その後に納付書を書いてもらうことにしていました。自分で書いてうっかり間違ったら面倒ですから。そしたら、嫌々やってくれようとしたその職員がうっかり金額の桁とか間違ったりして。ありがちなんですよね。
逆に、集合受付の会場では私が受け付けることもあったのですが、逆に私も同じことを求められ、間違いをしでかしました。この金額で納付してくださいというと「じゃあ、その金額で納付書書いて」と。
その当時ですら懐かしいですね。