こんにちは!酒田の社会保険労務士、村西です。
今日も年金事務所の調査を受けてきました。
事前に文書による「呼び出し状」というか通知が来るのですが、そこに関係書類のほか「法人の代表印」を持ってくるように記載してあるのです。
調査対応は全部私が代行すると顧問先様に言うと、この代表印も持って行って欲しいといつも言われます。
信頼してくれている証ではありますが、そんなことできませんよね。代表印なんて第三者に預けたり、簡単に持ち出したりしないでくださいね。それに、私にそんな必要ある訳ないです。
いつもそう言っているのですが、今回の調査会場で隣のブースには、代表印を持参してきた、どこかの会社の事務員さんがいたようです。
年金事務所職員が月額変更の漏れを指摘したうえで、遡及してその手続きを行うよう指導して、その場で書類作成し代表印を押して申請させています。
聞こえてくる会話内容から推測するに、事務員さんは言われるがままに手書きで書類に記載して、最終、代表印を押していましたが、その後社内で何が待ち構えているのかこの事務員さんは分かっていない。
ひょっとしたら、2年も遡って従業員の給与から差額の社会保険料を徴収することになるかもしれない。何人該当するか知りませんが、これを従業員本人にどう説明して、どうやってこれを徴収するか。
あまりに遡及額が多いときは、今後の給与から分割とかの対応になりますが、給与計算の余計な手間になりますし、これに起因した新たな間違いも生じかねませんね。というか、この方にその計算はできないでしょう。たとえ少額であっても労使の信頼関係に傷がつくかもしれません。
だから、そもそもあってはいけないミスです。この会社「やっちゃんてんなー」って思って聞いていました。
私が代行する調査では、当然ですがそんな指摘を受けたことは一度もありません。
しかし、顧問契約を頂く際に私もこのような調査をしますが、問題のない事業所様はほぼ皆無です。思えば、今の顧問先様も「やっちゃってる」状態を是正することから全て始まったんだな・・・と、個々の顧問先様が今の軌道に乗るまでの行程を懐かしく感じながら聞いていました。