こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
先日、出版社の営業の方が、自社の書籍を私に紹介するために来所されました。かなり久々ではありますが、要は訪問販売です。
コロナの影響での訪問はなかなか難しいと言っておられましたが「そんな問題か?」とまず思いました。出版業界そのものが今後どうなっていくでしょうか。
出版というか、書籍の販売部門に限られることなのかもしれませんが、もうこのように書籍を持ち歩いて訪問販売をする時代は終了したと思うのです。ちなみに、専門書なので、売値は書店に並ぶ書籍とは一桁違います。
私は開業以来ずっとこの社の書籍を利用してきたのですが、すでに実務における情報の入手はオンラインになっています。他社とはこの分野の契約に移行しており、書籍という物体を購入するという感覚はすでにありません。
とはいえ、こちらもそれはそれで安くはないのですが、情報を置く物理的な空間は要らないので重宝しています。それに、従来型の書籍の内容が新旧加除式といっても、今はもうそんなスピードではないじゃないですか。
それどころか、車を使えばCO2を出す。紙を使えば場所を取る。人と対面すればコロナのリスク。それに、情報の更新スピードがオンラインに比べて圧倒的に遅い。オフラインってこれだけのデメリットがあるって、最近は改めて考えさせられました。
この流れで行くと、私自身の自分たちの業界もデジタルに淘汰され消滅するかもしれない。マイナンバーなんて誰も責任を負わないすごい公共事業が始まりました。しかし最近では年間の維持費は誰も言わなくなりました。
人は人であって数字ではない。社会保険労務士としてはこれを認めたくない。こんなに自費を掛けて研鑽していても、市場から単なる手続き屋だと思われていたら、いつか誰かに必要となるかも知れない最新情報や知識を常に仕入れている必要がない。
あっても顧客の目には見えないから選択できない。
そんなことを営業の人に話したのですが、各士業事務所を担当していて、社会保険労務士でそんなに悲観的な人は珍しいそうです。