こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
つい最近、顧問先様に転職して来られた若い従業員さんがいて、社会保険の手続きのために家族構成など本人にヒアリングしないといけないことがありました。
いつもは事業主経由でメールで聞くのですが、内容が多岐にわたり長くなる上に、ちょっとイレギュラーなケースだったので直接私が本人に聞くことにしました。
電話でも良かったのですが、久しぶりに役員の方とも会って話ができればとの思いもあって、ちょうど時間も空いたので、私が直接訪問することにしました。
考えてみれば、ある意味これはかなり稀なことです。昔は印鑑もらいにとか書類の受け渡しのために顧問先様を訪問していましたが、今はもうそんなことはありません。しかも事業主や役員ではなく、その会社の従業員さん、しかも入社して来られた新入社員さんに直接会いに行くことは初めてかも知れません。
15分位でしょうか。ご本人からヒアリングした結果必要となる書類を渡して、さまざま説明したり質問に答えたりしました。
普段、私は従業員さんを画面や書類で文字や数字として認識し、姿や顔などの人としての記憶は全くありません。何かご相談を受ける際も相手が従業員さんではないので純粋に「労働者」という方との接点はほぼ皆無です。
なので、現場の従業員さんって労務提供の中でどんなことを考えていたり、気持ちはどう感じていたりするんだろうという思いは常にあります。就業規則を作成する際に全ての部署や現場の説明を受けることはしますが、従業員さんとの会話はありません。
その従業員さんを今、現実に目の前にして、そこで生身の人が働いているんだなと改めて思い、ふと「働いてみて、印象はどうですか?」と聞いてみました。転職前の会社で思ったこと、顧問先様の求人を見て感じたこと、面接で思ったこと、実際に採用されて勤務して感じたこと思ったこと、それぞれにギャップがないか不満がないか、何となく聞いてみたのです。
すると「前(の勤務先)に比べてめっちゃいいっす!」と、若者言葉で帰ってきました。
たぶん、社内的には「外部の人にその言葉遣いはなんだ!」となると思いますが、私は嬉しかったです。労働時間や賃金、年次有給休暇の管理など労務管理のあらゆる分野を、労使の誰にとっても納得してもらえるようにすることで、顧問先様の経営に寄与することが使命と考えますので、入社して間もない方にもその社風が感じられて、前の勤務先に比べて「めっちゃいい!」と言ってもらえたことは単純に私は嬉しかったです。