こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
以前から不思議に思っていたのですが、何十人も従業員のいる顧問先様ではあまり退職者はなく、逆に数人しかいない顧問先様ではしょっちゅう退職者が出るのはなぜだろうと。
しかも、数人しかいない顧問先様の中でも、めったに退職者の出ない会社とそうでない会社があります。給与などの待遇はそんなに差がないのに、なんでこの会社はこんなに退職者が多いのだろう。業種や職種もそんなに特殊でもなく、役員も従業員思いの家庭的な会社です。
そんなに魅力のない仕事でもないようで、退職してもなぜか別の応募者がいて採用が決まります。しかし長続きしない。この繰り返し。この会社の何がいけないんだろう・・・?
最近になって、何となくその理由が分かった気がします。その会社に応募してくる人の履歴書を見ているうちに、何となく共通点が見えてきました。
要は、どんな応募者でも採用せざるを得ないほど人手に困っているということではないだろうか。なぜか? その会社の繁忙期だからです。年がら年中人手が足りない訳でもないのですが、繁忙期に採用しようとするから、とにかく誰でもいいとなってしまうのではないかと思います。
当然、繁忙期なので業務はいきなりハードです。応募者から見れば、そんなはずでなかったと思うのではないでしょうか。年間通してはそうでもないのですが、特に忙しいそのときに採用されて、働いてみたら超ハードワーク。36協定ってなんだ?の世界。「こんなにこき使われてやってられるか!」
どんな業界でもあると思うのですが、繁忙期だから人手が足りないからその時点で募集・採用するということを繰り返しているとあまりいい人材に恵まれず、戦力どころか会社と紛争になったり、何も生産しないストレスをお互いに生じているような気がします。
お互いが目先しか見えていない、本当にそれで構わないのであれば、季節雇用とか初めからそういう話で契約しておけばいいのに。