こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
新年なのにまったく関係のないことを考えています。
就業規則というものは、その重要性が人によって認識にかなり幅のあるものだと感じます。例えば、先日とある社長様の話の中に、「うちは就業規則がある会社だ」と誇らしい感じを受けました。ちなみに、従業員数から作成義務のない顧問先様です。
他方では、どうしても就業規則を作りたくないという社長様もいます。そんなもんに縛られたくないということです。話を聞いて「作成義務に係る使用する人数は事業場単位なので、現状で作成義務はない」と伝えたらめっぽう喜んだみたいで驚きました。
でも、私は職場に就業規則は必要だと思っています。ただ、それが遵守できるのかという心配もあります。だから絶対とは言えないのです。
前者の社長様は、就業規則という物体がどこかにあれば良いと考えているかも知れません。しかし、全従業員に周知されていない就業規則は価値も意味もありません。
他方で後者の社長様は、「うちのルールはその都度俺が決める」という感じでしょうか。それもそれで良いかも知れませんね。特に法律違反ではないので。
従業員を一人でも雇ったら就業規則という先生もおられるようですが、そんな創業間もない企業が、今決めたルールをカチッと遵守していけるかと私は疑問です。
どんどん変化する経営活況を見据えて、みんなで話して決めたルールが固まってからで良いと思うんですけどね。一応、使用者が一方的に決めて良いとはなっていますが、実際は変更しないといけないのにされていない例が多いのなんの。特に賃金規程ですね、だからいつも火種になる。
就業規則の変更手続きは結構面倒ですよ。費用も掛かります。そのコストを考えたらどうなんですかね。会議の議事録みたいなものではありませんから。
助成金申請のためという話も聞きますが、いつからそいういうものになったんだろうか。