総務を軽視して会社はもうかるか?

2018年6月15日

こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。

いつだったか、その日の努力がすべて無駄になるかも知れない作業を一日中やってたなどとするブログを書きましたが、今日になって全く無駄ではなかったことが分かり、とっても安心しています。

無駄であるどころか、完全に狙い通りに処理が進み、終了しました。正直言いまして、ここまで順調に行くとは思っていませんでした。顧問先の担当者様の多大なご協力があってこそ実現できたのです。

当該顧問先様は、私の顧問先の中では比較的人数規模の大きい方です。総務関係の担当者様もそれなりの権限をもっており、しかもとてもレベルが高い方です。もっと小規模な事業所には、まずいないと思われる人材です。

小さな事業所様の傾向として感じるのは、経営者様が労務管理よりも目先の売り上げだけを見ていることです。そうなるとレベルの高い総務担当者などいませんので、こちらとしては同じことをするにしても、とても手間と労力が必要になります。そのような事業所様ですと、PDFをメールに添付することすらできず、毎回手回収ということも多いです。人手不足が顕著なうえ離職率が高い。

逆に人数規模が大きくても、労務管理に関心が薄い経営者だったりすると、担当者に全然権限を与えていないケースもあります。そのため私としては、それはそれで苦労します。100人も雇用していながら、うちには事務員は要らないと仰った方もいました。確かに、そうでした。労務管理に関しては経営者含め管理者全員が他人事であり、当事者になりたくないのです。完全なトップダウンであり法人は完全に経営者個人のものでした。これはこれで離職率が高い。

今回は、そのどちらでもない非常にバランスの優れた顧問先様でした。そこで思ったのは、この顧問先様の離職率が非常に低いのは、このバランスにあるのでは? ということ。毎年優秀な新卒を採用しており本当に離職率が低いのです。解雇だのなんだのというトラブルは私が関わってから約10年間、一度も聞きません。

今回は、この顧問先様でなければこの短期間で被保険者のみならず被扶養者に関する必要な情報と書類をそろえることはできなかったと思います。それも複雑な事情があるケースばかりだったのですよ。

事前に電子データを作成して、全てを一度に送信し、エラーなく到達し、公文書の受け取りまでの間に資格証明書を交付し、決定通知書でそのプロセスに間違いのないことが全て確認できたのは私も初めてです。決定されるであろう記号も番号も分からない時点で被保険者番号も不明、しかも途中で電子データの様式変更もあったのですから。

従業員の皆様とその家族に、このことは伝わっていないとは思いますが、これができなかったとすれば不安感は伝わっていたでしょう。

 

 

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