こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
年末年始の退職ラッシュがまだ続いています。賞与が支給されて変なタイミングで退職されると困るんです。賞与の社会保険料引いて年末調整されるので。
12月31日退職ならそれで良いのですが、大体29日とか30日とかの会社の休暇に入る日付けにしてくる。
それはそうと、今回は珍しい退職がありました。退職代行サービスを使った退職です。なんだそれ、普通に退職願い出すのに費用が掛かるサービスのようです。
結局その代行会社から電話で「退職願いは後日郵送します」って言ってもらうらしいです。それ、ただの自己都合退職と何かプラスの利益でもあるのだろうか。
毎日退職の処理をしている私から見れば、なぜ退職するのに、関係のない人にカネを払うのか意味不明です。退職を直接言い出しにくいほど雇用主にとって重要人物なのか?
何かもめごとを起こしたり、未払い賃金や退職金などの交渉をしたいのかといえばそうでもなさそう。自己都合退職は労働者の自由なのだから、なぜそんなことにカネを払うのか私には分かりません。
どっちみち我がままにもう出勤したくないなら、それよりも年休使い切って退職した方が得だと思いますがね。パターンとしてはこれが主流です。
でも、この退職代行サービスを考えた人はすごいと思います。こんなサービスに需要があるなんて私には絶対思い付きません。会社を辞めたいのに言い出せないなんて、世の中にはそんな真面目な人多いんですね。
退職勧奨をしたいのに言い出せないという悩みは分かりますが、まさに逆転の発想ですね。このことをビジネスにするってやっぱりすごいと思います。提供するのは「円満退職気分」でしょうか。
とはいえ、私なら本人の意思表示なのか確認したいですね。だから直筆の退職願いは必須です。知らない業者さんからの電話だけで処理はできませんね。