こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
情報や資料のやり取りだけに限ってはメールは電話よりも便利です。客観性が高くて印刷できるし記録も残るからです。その反面、質問や相談をメールでされると困ることがあります。
文字だけだと、お互いに聞きたいことと伝えたいことの前提が嚙み合わないことがあるからです。
通常の会話だと、相談を受ける側としては相手が何を前提にしているのか質問で聞き出しますが、メールでこれをしようとするととても時間が掛かります。
相手が持っている前提や、現在何に引っ掛かっているのか分からないと時間の無駄です。返信せずこちらから電話で聞いた方が早いです。
ただ、周りに人がいるからメールで対応して欲しいという場合もあり理解できます。その場合も役員室や誰もいない会議室など、できる場所があったら電話して欲しいと対応します。
例えば、メールでこんな質問があったとします。「1か月分の給料を払えば従業員を解雇できますよね。」極端な例ではありますが。
これはメールで答えようがありません。
労基20条のことだと察しは付きます。ただ、「1か月分の給料」、「従業員」、「払えば」、「解雇」、「できます」のすべてが何を前提に書いてあるのかさっぱり分からない訳です。
電話は個人のスマホからでも構わないのですが、事前に番号を聞いて本人確認してからでないと対応できません。ただ、できるだけこのようなことは初めだけでもメールでなく、電話の方が対応しやすいです。
実際に「メールしようと書き始めたけど、電話の方が早いと思って電話しました。」ということはよくあり「私もその方が助かります。」と言っています。