「いつか幸せになるとは思えない」人

2018年8月28日

こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。

常に目の前の些細なことにこだわって、損をしたとか得をしたとか一喜一憂する人がいます。それ自体は否定しませんが、「自分は正しい!誰かのせいで損をさせられた!」 と他人を責める人は厄介です。

先日、ある顧問先様でこんなことがありました。

20代半ば過ぎの男性従業員が会社を辞めると言ってきました。なにやら心の病に罹ったそうです。

しばらく欠勤していたのですが、私は、会社の担当者と「復帰したら傷病手当金の申請をしよう。」と話していました。しかし、本人はそれを待たずに退職の意思を決したようです。

会社からは、退職までに余った有給休暇は、全て消化したことにして給与を支払いたいと聞いていたので、最終の給与計算をそのように処理しました。

傷病手当金を受けている最中は離職票による失業等給付は受けられないため、基本手当の受給期間延長申請の用紙も本人に送りました。その後、本人から在籍中の傷病手当金申請用紙が届いたのでこれも処理を代行しました。そこまでは良かったのです・・・

しばらく経ってから、当該従業員の母親と称する女性から会社に電話があったそうです。内容は次の通りです。

「有給休暇は傷病手当金申請期間の初日からに消化したことにして待機期間を満たせるはず! そうすれば、待機期間による不支給日数を避けて全日数の受給が可能になる! その約束だったはずだから、傷病手当金の申請をやり直せ!!」

ネットでかなり調べたようです。仕組みとしては確かにその通りです。当該女性がこのように言ったかどうかは分かりませんが、後から聞くところによるとおそらくそう言いたかったのだろうと推測します。

しかし、「やり直せ!」  はどうでしょうか。私も会社も事実に基づいて手続きをしたのであって、後からありもしない出勤簿を作成してやり直すことはできません。

そもそも年次有給休暇は時季指定権の行使によって取得するものであり、時季指定権を本人でもない当該女性が代行できるとみなす理由はありません。増してや過去に遡って・・・ハチャメチャです。それに、「その約束だった」 って、誰もそんな約束知りません。

担当者が困惑して私の連絡先を教えたらしく、私にも電話がありました。しかし、私はその 「約束」 など知る訳もありません。その後は着信拒否にしました。その後も何度も会社に電話があったそうですが、担当者によると、当該女性は電話の向こうで「そちらのミスだ!」と叫んでいたそうです。

まあ、当該女性はおそらく本当に元従業員の母なのでしょうが、本人ももう20代後半なのです。立派な大人です。子を思う気持ちがそうさせるのか、わずかなりの金銭取得の権利主張だけが動機なのか分かりませんが、少なくとも、私には 「いつか幸せになるとは思えない」 人だなとしか見えませんでした。

 

 

 

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