こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
山形県社会保険労務士会より倫理研修の通知が来ました。これは、5年に一度受講が義務付けられている研修で、職業倫理の保持を目的にしたものです。
私は前回受講してから5年経過した訳ですが、この通知を受けて、その5年間で随分環境が変わったなと感じています。
まず、前回の当時はマイナンバーなんて無かったですね。そんな制度が始まるらしいということは認識していましたが、それがどんなもので、社会保険労務士の業務にどう影響するのかは知りませんでした。
結果的には、これはとんでもないことだと分かり、これによるセキュリティ保持に大きなコストを掛けることになりました。まず行政機関に対しては、郵送による紙申請を止めて全面的に電子申請への切り替えです。
通知カードのコピーやファックス、通常のメールでのやり取りも望ましくないため、顧問先様とはサーバー上でのやり取りに切り替えました。そのためにPC環境も全取り換え。サーバー上のそれができない場合は、最終手段は音声電話です。
印刷した場合は番号の部分だけカッターで切り取り、これがメールの添付書類に含まれる場合はメールごと完全に削除しています。だから返信ではなく新規のメールで返答しています。
また、顧問先様の内訳も結構変化しました。古くからの顧問契約に新たな価値を感じてくださり値上げをお申し出下さる顧問先様もあれば、忠告したのに無理に助成金受給をしようとして行政処分を受けて離れて行った顧問先様。
個人情報の管理や事務手続きを除いた相談のみの顧問契約をご希望の顧問先様も増えましたね。開業時は基本的に前任者からの引継ぎだったので、5年前はそんな契約していませんでしたから。
それと、スポット受託も止めました。年に1度や2度の手続きのために個人情報を預かり管理するリスクを毎月無料で負担するのは、通常の顧問先様と比べて公平ではありません。
ちなみに、このHPで表示された写真はすべて前回の研修前後の写真だと思います。紙申請当時のPCが映っていましたね。