社長の年金は損なのか?

2018年8月16日

こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。

お盆休みも終わり、昨日から仕事をしていますが、昨日は町内の盆踊り大会だったので早めに仕事を終えましたので、今日からが平常通りの業務開始です。

ところで先日、久しぶりに在職老齢年金に関するご相談を受けました。60歳から立派な年金がもらえた時代はよくありましたが、最近は支給開始年齢の引き上げや企業の人手不足のせいか、個人の公的年金に合わせて給与を設定したいなどのご相談は少なくなりました。

今回これとあるニュースを見て思ったことがあります。山口県で帰省中の2歳の幼児が行方不明になり、数日後に高齢のボランティアによって発見されたというニュースです。

ヤフーニュースか何かに、「活動資金は年金」とありました。この方は決して豊かではないであろう年金暮らしをされていて、それでいて社会の役に立ちたいと、各地でボランティア活動をされていると想像します。65歳までは魚屋さんだったそうですが、個人事業だったのでしょうか。だとすれば厚生年金はほとんどないのではないか。それでも年金制度に不平不満をいうこともなく社会のために役に立つことだけを目指して、今回幼い命を救ったのです。凄いと思います。

一方で、例えば企業の社長さんや役員の方は職を辞さない限り老齢厚生年金を受給できないことが多いです。在職老齢年金という制度によって収入がある程度あれば、支給開始年齢に達しても支給額は調整され、結果、全額が支給停止になることが多くあります。しかも、定年などによる突然無収入になることはないとすれば、それに関して不平不満を聞くことがあります。

こんなに保険料を払っていて、もらうときは何だか理由を付けて停止される。年金なんて損な制度だ。

社長や役員さんですから、一般の被保険者と比べれば保険料は高いでしょうし、収める年数も長い。高い保険料を長年払い続けていれば、受給するときもそれにふさわしい年金の受給権が生じます。しかし、受給するその時点での収入が多いということで支給が停止される。不平不満も分からないでもありません。それでも引退して収入が減少すれば、一般のサラリーマンと比べて十分生活できる年金は受給できるでしょう。

そういう制度なのに不平不満を感じる人もいて、まったく逆の人もいる。良くも悪しくもそういう制度なんですね。

 

 

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