こんにちは! 酒田の社会保険労務士 村西です。
昼にネットニュースを見ていたら、立場によってそういう視点もあるのかという記事を目にしました。
Gotoトラベル中断に関する話題です。
そもそもこの事業は、コロナで衰退する観光経済を再活性させて、特に地方の地域経済を下支えするためのもので、これがあるおかげで、直接的には宿泊客が戻ってきて地元旅館等が助かるというものだと思っていました。
しかし、これが突然中断することで、年末年始の旅行予約客によるキャンセルが相次ぎ、地元旅館等はガッカリ。でも現状ではやむなしみたいに一般的には報道されているようです。
しかも、そもそもこの事業は、これを利用することで、お得感を直接享受できる国民の層には偏りがあり、支援を受けるのが大手旅行代理店や高級宿に集中するとのことで、この時期に旅行などできないという世代や職業の国民ばかりか、宿等もそもそも安い設定の事業者では恩恵がなく、税の使い方として不公平であるとの指摘もあるようです。
が、実はそういう話だけではないというのです。
Gotoを利用するような客層には来てほしくないと考える宿泊客や旅館もあるらしいのです。特に、高級旅館等やその常連客ですね。
高級旅館としても、そのようなリッチな常連客を放したくないから、普段来ないような「今だけお得だから」という層が混入しないように、Gotoの登録をしないとする事業者もあるそうです。
想像するに、例えばリッチなシニア層が夫婦二人で年に数回旅行するとします。旅行先は決まって静かで風情ある高級観光地。
だけど海外には行けないし、せめて国内で宿泊するのはそれに見合った高級旅館。
毎年そこで会う人々は自分たちと同等の身分と層で、乗りつけるのは高級外車。「先日は地中海のクルーズ旅行でも一緒でしたね」みたいな関係かも知れません。
そんなところにGotoで家族連れが軽自動車やファミリーカーで多数乗り付けて、子供の遊園地みたいな雰囲気になったら、そのような層は離れていくでしょうね。
Goto関係なしに来てくれるリッチな層がメインなら、利用者としても事業者としても、Gotoなんて要らないってことだそうです。
確かに、事業者としても本来ではない客層からの予約も断れませんからね。
なるほど、立場によってそんな視点もあるのかと思いました。これはさすがにTVで報道できる内容ではないかな。